熱中症の症状は一様ではなく、症状が重くなると生命へ危険が及びます。
暑さの感じ方は人によって異なりますので、一人ひとりが熱中症予防の正しい知識をもち、自分の体調の変化に気をつけ、
熱中症による健康被害を防ぎましょう。
【日常生活での注意点】
◆ 暑さを避けましょう ◆
- 外出の際は、天気予報や暑さ指数を参考に暑い日や時間帯を避け、日傘や帽子を着用し涼しい場所や日陰を利用しましょう。
- 暑い日には無理をせずこまめに休憩をとりましょう。
- 通気性のよい、吸湿性・速乾性のある服装で、からだから出る熱と汗を早く逃がしましょう。黒色系の服装を避け、日差しの侵入や熱の吸収を防ぎましょう。
- 「やや暑い環境」で「ややきつい運動」を行い、からだを暑さに慣らしておきましょう。
- 梅雨明け前後などの、急に暑くなった日や久しぶりに暑い環境で運動等するときは、暑さに慣れず熱中症にかかりやすいので、無理をせず徐々に暑さに慣れるよう特に注意が必要です。
◆ こまめに水分を補給しましょう ◆
- のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を補給しましょう。(1日あたり、1.2リットルを目安)
- 大量に汗をかいた時は、水分に加えて、経口補水液やスポーツ飲料などで塩分も補給しましょう。
- アルコールや多量のカフェインを含む飲料は、利尿作用により体内の水分を排泄してしまうので注意しましょう。
【熱中症が疑われるときは】
熱中症を疑う症状(めまい・失神・筋肉痛・大量の発汗・頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感など)がある場合の対処方法
- 涼しい場所に移動し、安静にする
- 衣服をゆるめ、からだを冷やす(特に首のまわり、脇の下、足の付け根など)
- 水分や塩分、経口補水液などを補給する
意識がない場合、自力で水分等を補給できない場合、水分等を補給しても症状が改善しない場合は、
すぐに救急車を呼ぶなど医療機関に搬送が必要です。